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卵巣のう腫とは?

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 10月15日
  • 読了時間: 1分

 患者さんとのこれまでの既往歴やあるいは会話の中で卵巣のう腫が以前あったとか手術をしたとか話題になることがある。卵巣のう腫という言葉は世間一般でとても良く知られている言葉でよくご存知のことが多い。でもときどきこちらの説明と噛み合わないことがおきてしまうことがある。正しくはのう腫(のう胞)は液体がたまった袋状のものを表現した言葉である。つまり厳密な意味ではその(液体がたまった袋)状態のことなので、正確な病名ではないはずである。言ってみれば、卵巣のう腫の状態になった卵巣腫瘍、チョコレートのう腫、機能性卵巣のう腫などのことである。これらは超音波検査やMRIで診断がつき正確な病名がつく。また卵巣腫瘍の中には充実性卵巣腫瘍といって卵巣のう腫の形態ではないタイプもある。


 卵巣のう腫という言葉はあまりにも普及していて、婦人科医にとっても患者さんに説明するのにとても便利な言葉である。卵巣のう腫の正確な意味を知ってもらうとかはそれほど重要なことではないけど、卵巣のう腫が患者さんに見つかったときは実際の病気をできるだけ正確に診断すること、更にはそれらの状態や治療について慎重に検討しなければと思う。

 
 

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