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外科医にとっての最大の敵は傷口からの感染

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 1月17日
  • 読了時間: 1分

こんな一節を、心臓血管外科医の天野篤先生の著書(『天職』;プレジデント社)を読んでいたら見つけた。


天野先生とは全く立場や業績が異なり、口に出すのは少々憚られるが、一応外科系の医師の端くれ、それも手術をメインの業務に捉えている私にとって、とても共感できるものであった。


もちろん診療科も違うし、手術のレベル、特性も異なるが、最終的には「術後の感染症をどれだけ発生させないことが大切か」ということをずっと思っている。


ある程度手術に慣れてきたり、術式が定型化されてくると、出血や尿路、腸管損傷などの発生率はかなり減少する。


しかし、術後の感染症だけは、


・どれだけ手術が短時間で問題なく終わっても


・あるいは「きず」を小さくしても


発生する可能性は依然として残る。


自分の行う手術で術後感染のリスクがあり、さらに重症化する可能性があるのが「腹腔鏡下子宮全摘術」である。


私が行うこの手術による感染症は、術前後の腟洗浄や術式の工夫で、5年前よりは明らかに減少している。しかし、未だに発生率が0%ではない。


0%にならないのは残念ではあるし、患者さんにも申し訳ないと思う。


この手術をしてもう20年近く経つが、まだやるべき工夫は残っているはずである。

 
 

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