子宮全摘後に最後に残るきずは下腹部の小さなきず:3mm鉗子の手術
- Yuki Miyabe
- 5月23日
- 読了時間: 2分
腹腔鏡手術のきずは一般的に10mmか5mmの大きさであることが多い。ほとんどの腹腔鏡手術をする器具(スコープ、鉗子、電気メスなど)がこの太さであるためである。
いろいろな理由、あるいは制限があって10mmあるいは5mmの器具を使うかは決めているが、できればより小さなきずで手術をすることで、患者さんの痛みを少なくしたり、回復を早く、さらに将来きずが残りにくいといいなと思っている。
もちろん、きずが全くないと最高だけど(実際にきずのない子宮摘出として腟式子宮全摘術やvNOTESなどがある)、自分としてはやはりこれまでの腹腔鏡手術のよさを損なわず、かつ慌てて他の方法に切り替えたりする可能性ができるだけ少ない方法を追求したいと思っている。
その方法として、3mmの鉗子を部分的に使用した腹腔鏡手術、特に腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)を行っている。この場合、5mmのきずおへその中、3mmのきずを左下腹部、下腹部の真ん中に5mmきずの3つのきずでほとんどの手術を行っている。このようにきずを施せば、へその中のきずはへその奥に埋もれるし(ただしへそは肥厚性瘢痕がおこりやすい場所ではあるので注意は必要)、3mmのきずは数ヶ月以内にはほとんどなくなってしまう。
つまり最終的には下腹部真ん中の5mmのきずがのこることにある。ただしきずのなおりは個人差が多い。
この下腹部中央のこの小さな5mmのきず(実際はもう少し大きいけど)をどのように感じるかは患者さんの感じかたによる。思ったよりも大きいなって思うこともあるかもしれない。でもこの方法は慣れは必要だけど手術をいつも安定して、同じように、安全にできることは他の方法よりも優れていると考えている。
このような方法で、患者さんには短期的には安全確実に、長期的にはきずがほとんど残らないというメリットを受けてもらえたらと思う。
