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手術後の痛み

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 10月21日
  • 読了時間: 2分

 腹腔鏡手術はきずが小さいことも特徴なので、つい手術後の痛みも少ないなどと患者さんに説明してしまいがちである。でも新都市病院の婦人科で手術を受けてくださった患者さんほぼ全員、術後は痛かった思い出があるはずである。手術後の痛みは患者さんにとって何も良いことはないので術後の痛みはできるだけ少なくするようにしたいと思ってはいる。手術後に最も痛いのは手術が終了し、麻酔から醒めた直後から数時間である。やっぱり患者さんの苦しそうな顔をみると申し訳ないし、なんとかできないかとも思う。やはり術後鎮痛で最も強力なのは硬膜外麻酔であると思うが、手技の煩雑さやリスクと術後の痛み、あるいは痛みからの回復のバランスを考えて、新都市病院の婦人科では行っていない。その代わりあらゆる鎮痛剤、鎮静剤を使用しているがやはり痛みは残ってしまう。しかしあまりに鎮痛、鎮静効果が強いと術後回復に悪影響がでてしまうこともあるのでどうしても限界が生じてしまう。


 手術翌日、つまり術後12~24時間ぐらい経過するころには大分痛みも落ち着いてくる。その後はかなり急速に痛みは改善して、食欲も出てくることが多い。48時間以上経過する頃にはかなり軽快に歩いてくれることが多い。


 一方、手術の方法でも、例えばきずを小さくしたり、少なくすることなどで痛みを少なくできる可能性はある。術後鎮痛の方法や手術手技の改善によってもう少し痛みを少なくして早期回復してもらうように工夫したい。

 
 

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