top of page
検索

手術後の痛み

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2025年10月21日
  • 読了時間: 2分

 腹腔鏡手術はきずが小さいことも特徴なので、つい手術後の痛みも少ないなどと患者さんに説明してしまいがちである。でも新都市病院の婦人科で手術を受けてくださった患者さんほぼ全員、術後は痛かった思い出があるはずである。手術後の痛みは患者さんにとって何も良いことはないので術後の痛みはできるだけ少なくするようにしたいと思ってはいる。手術後に最も痛いのは手術が終了し、麻酔から醒めた直後から数時間である。やっぱり患者さんの苦しそうな顔をみると申し訳ないし、なんとかできないかとも思う。やはり術後鎮痛で最も強力なのは硬膜外麻酔であると思うが、手技の煩雑さやリスクと術後の痛み、あるいは痛みからの回復のバランスを考えて、新都市病院の婦人科では行っていない。その代わりあらゆる鎮痛剤、鎮静剤を使用しているがやはり痛みは残ってしまう。しかしあまりに鎮痛、鎮静効果が強いと術後回復に悪影響がでてしまうこともあるのでどうしても限界が生じてしまう。


 手術翌日、つまり術後12~24時間ぐらい経過するころには大分痛みも落ち着いてくる。その後はかなり急速に痛みは改善して、食欲も出てくることが多い。48時間以上経過する頃にはかなり軽快に歩いてくれることが多い。


 一方、手術の方法でも、例えばきずを小さくしたり、少なくすることなどで痛みを少なくできる可能性はある。術後鎮痛の方法や手術手技の改善によってもう少し痛みを少なくして早期回復してもらうように工夫したい。

 
 

最新記事

すべて表示
手術の前になぜ禁煙したほうがいいのか?

手術の予定が決まったとき、もしも患者さんが喫煙者であった場合はごく一部の場合を除いて禁煙をお願いしている。手術に迎えるにあたり、喫煙は手術予定のある患者さんにとってほとんど良いことがないのだけれど、ときどきなぜ禁煙しないといけないかと言われてしまうこともある。確かにいきなり断定口調で言ってしまって反省することもある。 婦人科腹腔鏡手術に関して、喫煙がもたらす主なリスクは①全身麻酔に関する呼吸器合併

 
 
皮様のう腫手術における卵巣機能温存:特に10・20代に患者さんにたいして

10代や20代という若さで卵巣腫瘍と診断されることは、ご本人やご家族にとってとても不安になってしまうと思う。とくに皮様のう腫はこの年代の女性の卵巣腫瘍でも最も頻度が高い。 皮様のう腫とは、卵子という生命の設計図が何らかの拍子に成長のスイッチを入れ、お腹の中で髪の毛や歯、脂肪などの組織を作り出してしまう疾患である。その多くは良性であるが、両側発生しやすいことが特徴の一つである。 これまでの文献や自分

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page