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開腹手術後のゆ着:縦切開と横切開の違い

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2月7日
  • 読了時間: 2分

帝王切開をはじめとしてその他開腹手術後の患者さんの手術をすることはしばしばある。そのような手術の場合、問題になるのが術後のゆ着(臓器や組織がまわりとくっついていること)である。


最近開腹手術の切開が横切開であるか縦切開であるかの違いでゆ着の頻度や程度が異なることもあるような気がしている。横切開のほうがゆ着の頻度や程度が軽い気がしている。産婦人科は伝統的に帝王切開や子宮、卵巣の開腹手術で美容的なメリットがある横切開を行われることもしばしばある。一般的に縦切開のほうが手術野が大きく拡がるのでリスクや難易度の高い手術は縦切開で行われることが多い。


一応文献的には、縦切開の方が、術後のゆ着(特に腹壁と内臓のゆ着)のリスクが高いというデータがある。米国のNezhatらの報告(1995)では、以前に開腹手術を受けた患者さんが、その後に別の手術(腹腔鏡)を受けた際のゆ着の状況を検討している。結果としては縦切開のほうが横切開よりもゆ着の頻度は多かったいう報告である。


個人的には手術の難易度や高いこと、あるいは術野が大きくひろがることで臓器が乾燥したり、あるいは術者の手やガーゼなどが大胆にお腹の中に入ることなどが原因ではないかと考えている。


もちろん縦切開の開腹手術手術が悪者はなく、病気や術式によって致し方なく縦切開をしていることがほとんどである。そのときどきで最善の方法であったはずである。


縦切開の開腹手術後は特に注意して手術に臨むことにしている。




 
 

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