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卵巣腫瘍(良性)とはどんな病気?
卵巣腫瘍は卵巣に発生する新生物です。卵巣腫瘍は組織型(腫瘍の顔つき、性質)が多彩です。腹腔鏡手術で治療を行うのは原則として良性腫瘍です。
卵巣腫瘍(良性)の原因は?
特になく、遺伝的素因や体質です。そのため予防法は現在のところありません。
卵巣腫瘍(良性)の症状は?
基本的にはありません。卵巣腫瘍 がねじれたり(卵巣腫瘍茎捻転)、破裂すると腹痛が生じます。また7-8cmを超えると腹部にかたまりを感じることがあります。
卵巣腫瘍の診断方法は?
超音波検査、MRIなどで行います。卵巣腫瘍の診断には特にMRIが有効であり、組織型や良悪性の鑑別にとても参考になります。ただし最終診断は摘出した検体を病理学的検査で診断することで確定します。ほぼMRIなどで診断はつきますが、最終的には未だ(とってみないとわからない)と言わざるを得ない病気です。
卵巣腫瘍(良性)の治療は?
良性卵巣腫瘍の治療の基本は手術です。詳しくは腹腔鏡下卵巣のう腫(卵巣腫瘍)手術に記載しました。卵巣腫瘍は原則としていつか手術が必要になる病気です。なぜなら卵巣腫瘍に悪性化(卵巣がんにかわること)が稀ながらあるからです。特に40-45歳以上の患者さんには手術をおすすめしています。大きさが小さくても年齢が大きくなるとともに悪性化のリスクは高まる可能性があります。また卵巣腫瘍は超音波検査でフォローしますが、卵巣腫瘍は突然変化することがあり悪性化を予防できる手段ではないからです。特に卵巣がんは予後が悪い場合もあり、また治療は手術(特に大きな開腹手術、大規模なリンパ節郭清)、抗がん剤などの化学療法などが必要でありその後の生活を変えてしまうことがあります。
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