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Atlas of Laparoscopic Pelvic Surgery
私が腹腔鏡手術を始めたころ、すでに日本でも子宮全摘などを行う場合、後腹膜腔を展開して尿管を同定、子宮動脈本幹を内腸骨動脈から分岐したところで処理する方法は行われていた。しかし当時(2000年代初頭)はまだTLHもそれほど多くの施設で行われていたわけでもなく一部の医師が行って...
Yuki Miyabe
38 分前
原点としての子宮筋腫核出術
子宮筋腫核出術、特に腹腔鏡下子宮筋腫核出術(TLM:Total Laparoscopic Myomectomy)は自分が腹腔鏡下手術を始めたときに最も魅せられた術式である。子宮筋腫核出術は子宮筋層に切開を入れ、筋腫を核出(取り出す)し、筋層を縫い合わせる。最後に核出した子宮...
Yuki Miyabe
3 日前
手術室としての手術への安全性
婦人科腹腔鏡手術は、執刀医一人で手術が達成できることは少ない。そのため手術室スタッフの手術への理解や経験は重要である。新都市病院は小規模な病院であるために手術室スタッフの人数も少ない。人数が少ないので、手術が忙しくなるとそのメンバー配置は大変であると思う。一方、人数が少ない...
Yuki Miyabe
8月19日
子宮を摘出すると子宮があった場所はどうなる?
患者さんからよく聞かれる質問に、子宮を摘出するとそこはどうなるか?つまり空洞や空間ができてしまうのか?といったことがある。 これはなかなか難しい質問ではある。臓器は機械の部品と違ってそこを取り外したりするのと異なる。お腹のなか(つまり腹腔内)は実は腸管(小腸、大腸)の存在...
Yuki Miyabe
8月16日
子宮筋腫による痛み
子宮筋腫は意外と痛みを感じることが少ない。むしろ痛みがないことが基本であると考えている。しかし子宮筋腫でもかなり強い痛みをを感じることがある。その原因には主に2つのパターンがある。 1つは子宮筋腫の変性によるものである。変性というのは筋腫が通常ではない状態になってしま...
Yuki Miyabe
8月12日
ULTRAVISION
手術を行うときには熱を加えて組織を処理することが多い。そのときどうしてもサージカルスモークといって術野に煙が発生する。これは手術の視野を悪くしたり、さらには手術室のスタッフの健康を阻害する恐れがある。受動喫煙よりも健康に悪いといった説もある。特に新型コロナウイルス感染症が流...
Yuki Miyabe
8月9日
術後3-4日目の採血の重要性
新都市病院では、婦人科腹腔鏡下手術の入院日数は5泊6日であり、術後3-4日目に採血をしている。 術後感染は術後3-4日目に明らかになることが多い。これは産婦人科、外科、泌尿器科など外科手術に一般的なことである。手術後の採血は手術翌日、手術後3日目に行っている特に3日目の採...
Yuki Miyabe
8月5日
子宮摘出(TLH)施行時の子宮動脈処理
腹腔鏡下子宮全摘術、特にTLH:total laparoscopic hysterectomyを行うとき、子宮動脈をどこの部位で行うかは患者さんの状態、術者によって異なる。最近は子宮動脈を内腸骨動脈から分枝した部位、つまり子宮動脈本幹で処理せずに、いわゆる基靭帯(子宮動脈上...
Yuki Miyabe
8月2日


OLEDICKFOGGY
oledickfoggyというロックバンドがある。昨秋、spotifyのおすすめで偶然に出会い、美しくて、ともすれば文学的な歌詞を親しみやすいメロディーに驚いた。夢中になりいろいろと情報を集めるとボーカルの伊藤雄和さんは静岡県沼津市の出身であることを知った。...
Yuki Miyabe
7月29日
触診の大切さ:お腹の微妙な張り
腹腔鏡下子宮全摘の術前後に腟洗浄を積極的に行うようになってから術後の骨盤内感染の発生率は随分少なくなった。 骨盤内感染が発生した場合も比較的軽症であることが多い。骨盤内感染の症状は発熱と下腹部痛である。また採血で炎症所見が必ず認められる。しかし軽症であるゆえに下腹部痛がほ...
Yuki Miyabe
7月26日
男性産婦人科医であること
男性である私が産婦人科医として必要なのか思うことがときどきある。もちろんこれまでに途中で他の診療科にかわることも可能ではあったかもしれないがそれなりに仕事をしているとある程度は忙しく続けてきてしまっている。自分の行う手術によって患者さんが元気になってくれたり感謝してくれてい...
Yuki Miyabe
7月22日
摘出した子宮はどこから回収するか?
腹腔鏡下子宮全摘術は一般的におへそに1つ、下腹部に2-3つの小さなきずをあけて手術を行うことが多い。患者さんやご家族から摘出した子宮、特に子宮筋腫で大きな子宮はどこから回収するのか質問をうけることがある。 摘出した子宮は基本的には腟から回収することが多い。子宮全摘は子宮に...
Yuki Miyabe
7月19日
この20年での患者さんの変化:出生率に関係して
先日、2024年度の日本の年間出生数が70万人割れとの報道があった。 長く産科診療には直接関与はしていないが、他の産婦人科の先生からはそれぞれの施設での分娩件数も減少傾向にあるときく。 腹腔鏡手術を始めて20年以上過ぎた。特に子宮筋腫、子宮内膜症など生殖領域にも関わ...
Yuki Miyabe
7月15日
腹腔鏡手術とおへそ:でべそ、おへその変形を防ぐ
婦人科腹腔鏡手術はおへその中、一番深いところに小さな切開をいれることがほとんどの場合必要である。なぜおへそに切開をいれるかというと、1つ目にはおへその部分は薄いこと、2つ目にお腹の中の全体が見渡しやすいこと、3つ目におへそはへこんでいるのできずがきれいに治りやすいことである...
Yuki Miyabe
7月12日
子宮摘出後の卵巣のフォロー
子宮筋腫や子宮腺筋症で子宮全摘をするとき、まだ閉経前であることが多い。閉経前ということは卵巣がまだ機能していて女性ホルモンを産生している。そのため原則卵巣を残すことになる。 ところで産婦人科医は患者さんに内診台で経腟超音波検査(エコー)をするときに基本的には子宮と卵巣...
Yuki Miyabe
7月8日


腹腔鏡手術とおへそ:なぜおへそから?
婦人科腹腔鏡手術は多くの場合、最初におへその中に切開をし、そこに細いスコープ(腹腔鏡)をいれることが多い。これは手術の過程において実は最も緊張する瞬間である。大血管や腸管があるお腹のなかに細い器具(トロッカー)を限られた視野で、できるだけ小さいきずで挿入するためである。とも...
Yuki Miyabe
7月5日
手術に集中すること
腹腔鏡下子宮全摘術のほとんどを普通の腹腔鏡手術より細い細径鉗子(鉗子:手術をする道具)を使って行っている。さらには、助手の鉗子を無くして、自分の左右の手にしたそれぞれの鉗子だけを用いて手術を行うことが多い。すると臍に5mm、下腹部中央に5mm、左下腹部に3mmの切開だけで手...
Yuki Miyabe
7月1日
若年期の強い生理痛と子宮内膜症
子宮内膜症の手術をしたあとの患者さんが、自分の娘さんが子宮内膜症に罹患しないだろうかと質問をときどきうける。子宮内膜症は家族性などの体質的な発生リスクも指摘されているので注意はしておいたほうがよいことを説明している。 また大切なのは若年期、つまり中学生や高校生のころに生理...
Yuki Miyabe
6月28日
子宮内膜症(チョコレートのう腫)と早い閉経、そのリスク
子宮内膜症の手術をしたあとに長年経過をみさせてもらっている患者さんが何人かいる。中にはもう10年以上も診察に通ってくれる患者さんもいる。そんな患者さんも40歳代前半から中盤に達する。 そのような年代に達したとき、子宮内膜症の既往のある患者さんが突然閉経することがある。それ...
Yuki Miyabe
6月24日
細かな違いを認識する
手術の経験数がふえてくるとお腹のなかの状況はそれまでに経験したり、勉強してきたことで対応できることが多い。多くの場合、既視感があり、いつもと同じ状況であるという判断で手術ができることが多い。やはり何事にも経験値は大事である。...
Yuki Miyabe
6月21日
診療のご予約・お問い合わせ 0120 288 283
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医療法人明徳会
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婦人科外来診療
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