Q&A よくあるご質問
受診するときに紹介状は必要ですか?
特に必要ありません。ご自身で今抱えている病気のことで心配であったり、困った症状があったりするときはぜひ受診してください。しかし、現在かかりつけの病院がある場合は、これまでの診療内容が理解しやすいため、できれば紹介状を持参していだいたほうがスムーズに診療がすすみます。
内視鏡手術以外の診療はしていますか?
婦人科全般を診療しています。特に力をいれている病気は子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、慢性骨盤痛、骨盤臓器脱などです。また生理痛や生理の量が多いなどの生理の症状、子宮がん検診やその2次精査をはじめ、不正出血、生理不順、更年期障害やPMS(月経前症候群)、帯下(おりもの)や陰部の痒みや違和感など多くの症状に対応しています。このように手術に直接関わらいような症状や病気に関してもどうぞ遠慮なく受診してください。
大変申し訳ありませんが、産科、不妊治療、悪性腫瘍の診療は行っていません。当科が専門としていない病気についてはこれらを診療する医療機関にご紹介させていただきます。
手術の執刀は誰が行いますか?
主治医である宮部が全例行っています。術後のフォローも行います。
手術までの待ち時間はどれくらいですか?
手術枠の拡大により手術まで過不足のない日程で予定しています。腹腔鏡手術は3-4か月以内にほとんどの場合行うことができます。子宮鏡は特に不妊症の患者さんが多いこともあり1-2か月以内に行っています。また病気の状態や緊急性によって手術の日程はできるだけ柔軟に決めています。
手術後は痛いですか?
鎮痛剤を可能な限り使用していますが、痛みはあります。特に手術直後は痛みがあります。定期的に鎮痛剤を使用することに加えて、患者さんの希望に応じて鎮痛剤を追加しています。手術翌日昼頃より痛みは減ってきます。2-3日以内には動かなければ痛みはほとんどなくなってきます。
入院期間は何日ですか?
腹腔鏡手術は6日間、子宮鏡手術は2-3日間です。病気や術後の状態により多少長短がありますが、ほとんどかこの日数です。
退院後の仕事など生活への復帰はいつから可能ですか?
腹腔鏡手術は、あまり活動量の多くない事務的な仕事がメインであれば約1-2週間後から可能です。また立ち仕事や活動量の多い仕事であれば、3週間以降の復帰が目安です。患者さんの体力や回復、手術内容に応じて異なります。あまり無理なスケジュールを組まないほうが無難です。
子宮鏡手術は、ほとんどの場合、退院後2、3日後から復帰が可能です。
早期回復がメリットの内視鏡手術ですが、執刀医としては、手術をうける患者さんは普段仕事や家庭で忙しくされているのでせめて入院後ぐらいは少しゆっくりとしていただけることを切に願っています。
子宮全摘をしたあとにホルモンバランスは崩れませんか?
女性ホルモンはその多くが卵巣から出ています。そのため子宮全摘術(卵管切除も含みます)をした場合も、急に女性ホルモンがなくなることはありません。子宮全摘後は生理はなくなりますが、卵巣からの女性ホルモンの産生は維持されます。ただし、子宮全摘をすると女性ホルモンの低下がやや早くなる可能性があります。そのような場合も、血液検査でそのときの女性ホルモンの状態を知ることができます。もしもいつか本当に更年期の状態になったとしても子宮摘出後は女性ホルモン補充療法(HRT)を通常よりも簡便に安全にすることができます。これも子宮摘出のメリットの一つです。
子宮全摘をしたあとは子宮にあった場所は空洞になってしまいますか?
実際にイメージはしにくいかもしれませんが、お腹の中(腹腔内)は約6mの長さの小腸で満たされてます。それと比べて通常の子宮は50-80gの重さでとても小さいです。つまり子宮摘出の前も後も相変わらず小腸が動いて活動しています(腸蠕動)。そのため空洞になることもありません。
手術前にホルモン療法(偽閉経療法)は必要ですか?
偽閉経療法(ぎへいけいりょうほう 商品名:リュープリン、レルミナなど)は手術前に貧血をがあったり、痛みが続いたり、子宮筋腫が大きい場合などに使用します。手術前には必要不可欠である場合に使用します。副作用にほてりや動悸などの更年期症状があります。ときに関節痛などが生じることもあります。患者さんにはこのような副作用を何とかやりくりしてもらっているのが現状ですが、途中で治療を中止になることはほとんどありません。可能な限りサポートします。