クリスマスツリーYuki Miyabe2024年12月6日読了時間: 1分婦人科してはいつもややシンプル過ぎるかと思っている外来だけど、12月に入ると毎年飾ってもらっている。もう7回目なんて驚いてしまう。安全無事に患者さんが過ごしてもらう12月でありますように。
腹腔鏡手術後の「肩やみぞおちの痛み」腹腔鏡手術は、きずが小さく、体への負担が少ない優れた術式であると今でも思う。しかし、手術を終えた患者さんから「下腹部の傷よりも、肩やみぞおち、背中が痛む」という訴えを聞くことは少なくない。 手術をした場所とは離れた部位に現れるこの痛みは、決して異常なことではなく、腹腔鏡手術特有のメカニズムによって起こる一時的な現象である。 腹腔鏡手術では、お腹の中に空間を作って視野を確保するために、二酸化炭素
子宮筋腫は経過観察でよいか?大切にしている判断基準子宮筋腫が見つかったからといって、誰もがすぐに手術を受けなければならないわけではない。「できれば手術を避けたい」「このまま様子を見ても大丈夫だろうか」と不安に思うのは、患者さんとしては当然の心理であると思う。 でも経過観察でよいかどうかの判断には、慎重に評価する必要があると感じている。 受診前の段階で、ある程度「経過観察が可能である」と見通しを立てやすいのは、以下のような条件を満たすケースである
卵巣のう腫の手術で大切にしていること:部屋(のう胞)数の違いを知る卵巣のう腫(チョコレートのう腫や皮様のう腫など)と診断され、手術を勧められたとき、多くの患者さんは「卵巣がなくなってしまうのではないか」「将来の妊娠やホルモンバランスに影響が出るのではないか」と不安を感じると思う。 腹腔鏡下卵巣のう腫核出術を行うとき、最も大切にしているのは卵巣機能の温存である。つまり、病変だけを取り除き、いかに正常な卵巣組織をダメージなく残すか、という点に心血を注いでいる。