top of page

Atlas of Laparoscopic Pelvic Surgery

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2025年8月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年9月3日

 私が腹腔鏡手術を始めたころ、すでに日本でも子宮全摘などを行う場合、後腹膜腔を展開して尿管を同定、子宮動脈本幹を内腸骨動脈から分岐したところで処理する方法は行われていた。しかし当時(2000年代初頭)はまだTLHもそれほど多くの施設で行われていたわけでもなく一部の医師が行っていただけであった。しかもその方法もあまり言語化されておらず、やや感覚的な操作(当時私が理解できなかっただけかもしれない)である印象があった。どうしたら毎回確実に後腹膜腔を展開できるかと思案していたころに、この本の執筆、編集のNicholas Kadorの論文に出会い、またアマゾンでこの本を見つけた。



当時円高であったこともあり比較的安価に古本を購入することができた。特に感銘を受けたのは直腸側腔、膀胱側腔の展開、尿管、内腸骨動脈、子宮動脈を露わにする方法、行程を非常に細かく、かつ論理的に説明されていることであった。これにより自分のそれまでの手技をより具体化し、再現性を高めることができた。日本の手術書は比較的写真やイラストが多く、西欧圏の手術書は文字が多い傾向にある。どちらが良いとは一概に言えないが、文化、思考の違いはあるのかもしれない。学生の頃、旅に出るときに持っていったガイドブック(地球の歩き方シリーズ)はやはり写真やイラストが多かった。一方西欧圏のツーリストがよく持っていた(Lonely Planetシリーズ)は圧倒的に文字が多かった。このことはとても印象的だった。


 (Atlas of Laparoscopic Pelvic Surgery)は今でもときどき読み返すことがある。私にとっては宝物のような一冊である。

関連記事

すべて表示
子宮摘出(TLH)施行時の子宮動脈処理

腹腔鏡下子宮全摘術、特にTLH:total laparoscopic hysterectomyを行うとき、子宮動脈をどこの部位で行うかは患者さんの状態、術者によって異なる。最近は子宮動脈を内腸骨動脈から分枝した部位、つまり子宮動脈本幹で処理せずに、いわゆる基靭帯(子宮動脈上行枝)で処理するのが最近の傾向のようである。私も近年、特に細径鉗子を用いた3portでTLHを多く行っていることもあり子宮動脈

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page