top of page

手術のイメージを外来の診療でもいかす

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2025年11月18日
  • 読了時間: 1分

 新都市病院の婦人科では手術もするし、もちろん手術前後の患者さんの外来診察もする。また手術の対象ではない一般の婦人科の病気や症状の患者さんの診察もする。


 普段手術をしているとさまざまなお腹の状態に遭遇することができる。外来での内診や超音波検査ではイメージしにくい子宮や卵巣の微妙な違い、例えば色や硬さなどの触感、腹膜の状態、また腸管のゆ着なども手術でお腹の中を確認することで初めて確認できることがある。


 また手術で日々お腹の中をみていると原因不明の腹痛や内診や超音波検査の結果とは合致しにくい症状など診断について、もしかしてと想像を広げることができることがときどきある。なんとなく腹腔内の状況と外来診察の内診や超音波検査とつながることがある。もちろんそれがいつも直接正確な診断につながるわけではないけど、診断のヒントになることはある。


 ありがたいことに週に何回も腹腔鏡下にお腹の中をみることできている。これはとても貴重な機会であり少なからず外来での診療に役立っていると思う。

関連記事

すべて表示
MRIは子宮筋腫の手術に役立つ

子宮筋腫の手術の際には、日本では多分ほとんどの患者さんがMRIの検査を受けているはずである。MRIを行う理由は2つある。1つは悪性疾患である子宮肉腫との鑑別、もう一つが手術の具体的な戦略を考える際の指針になることである。 子宮肉腫は非常に稀な悪性腫瘍である。良性腫瘍である筋腫と区別がつきにくく、最終的には子宮筋腫や子宮摘出して最終的に診断されることもある。手術前のMRIで肉腫の疑いがある場合、腹腔

 
 
子宮全摘後の卵巣はどこにあるの?

子宮全摘術を行う際に卵巣をのこす予定の患者さんに、ときどき「残した卵巣はどこにいくのですか?」と質問されることがある。 婦人科の外来でよく使われる説明用イラストは、子宮と卵巣、卵管だけが描かれている。しかし、あの簡略化された図には大切なものが省略されている。卵巣を支える血管と靭帯、そしてそれらを包む腹膜という支持組織の存在である。 確かに子宮(卵管も)を卵管と切り離すと、もしかして卵巣が孤立してど

 
 
ダイエットと禁煙:手術が人生の転機になることもある

婦人科腹腔鏡手術を前に行う診察で、私は患者さんに減量を依頼したり、喫煙の習慣がある方には禁煙をお願いしたりすることがある。どちらも、手術を安全に遂行するために必要であることが多い。 手術を受ける際、患者さんにできることは意外と少ない。麻酔がかかってしまえば、あとはすべてを術者に委ねるしかない。その中で、手術に向けての体重の調整と禁煙は、患者さんが自ら手術の安全性を高めることができる、数少ない準備で

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page