top of page
検索

入試の面接と沢木耕太郎さん

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2025年10月11日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年10月12日

 35年以上前にもなるけど、浜松医大の入学試験の面接で趣味はなんですか?ときかれたときに読書と音楽をきくことと答えた(あまり今でも変わってない)。すると面接官が好きな作家はだれですか?と質問してくれたので、すかさず沢木耕太郎ですと答えた。すると面接官は私は知らないけど(…)、と反応したので、沢木耕太郎さんの作品について説明をした覚えがある。



 大学受験のときに受講していた通信講座の付録の冊子にノンフィクション作家である沢木耕太郎さんのインタビューが載っていて、それで存在をしり浪人生のときに何冊か本を読んでいた。浜松医大の入試2日目(面接)へ向かう電車やバスのなかでも読んでいた。沢木耕太郎さんは今年、77歳にもなるが相変わらず作品を発表し続け、その佇まいや姿勢も凛としている。私が沢木耕太郎さんのことを知った35年以上前、あるいはそれより前から今と変わらぬ姿で仕事をされている。そんな姿はとても信頼できるし、長い間ファンでよかったと思う。また10代の自分が医学部の面接で沢木耕太郎さんのことを好きな作家と答えたことは少し誇らしく思える。もちろん自分が現在のような診療を77歳まで続けることはできないけど、沢木耕太郎さんがいつかのラジオで言っていた「手を抜かないこと」「愚痴をいわないこと」「あらゆる状況を面白がること」、この3つを、難易度は高いがいつも心に留めていたいと思う。ただし3番目の「あらゆる状況を面白がること」は診療においてはさすがに無理である。面白がるというのは、個人的にはあらゆる状況を謙虚に学ぶといった姿勢に置き換えて診療をしたいと思う。「あらゆる状況を面白がること」はいつかリタイアしたとき、シニアバックパッカーになったときに実践していきたいと思う。

 
 

最新記事

すべて表示
生成AIとカンファレンスを行う

新都市病院婦人科の常勤医師は私だけなので、普段は手術の手伝いをしてくれる先生以外の産婦人科医師と診療上の問題点を話し合うことはあまりない。そのため、ある程度のこれまでの自分なりの勉強や経験によって患者さんのあらゆる状況に対応している。それでほとんど場合、解決できている。誰かがいればとかあまり思うことはない。しかし、実際の診療はできていても自分の考え方が少しずれていたり、古くなっているかもと心配にな

 
 
子宮筋腫核出術後の再発率の違い:筋腫の個数によること

子宮筋腫には、一度にたくさんできる多発性という大きな特徴がある。 筋腫が発生する主な原因は、その人が本来持っている体質によるものが大きい。何かをしたからといって防げるものではなく、発生する数が1個なのか、あるいは複数なのかも、基本的にはその方の体質によってしまうのが現状である。 実際、筋腫だけを摘出する子宮筋腫核出術を行う際、半数以上のケースで複数の筋腫を摘出することになる。もちろん、非常に大きな

 
 
子宮筋腫核出術は何個子宮筋腫を摘出すべきか?

子宮筋腫は多発(たくさんできる)する特徴があり、子宮筋腫核出術を行うときに実際何個取るか、あるいはできる限りたくさん取ったほうがいいかはその時の手術の最も大切な目的によって決まる。 あるいは逆に、ある子宮筋腫を絶対に取らないと、手術の意味がなくなってしまうといった場合もある。特に粘膜下筋腫は過多月経や不妊症の原因となる。これらの症状を改善するにはなんとしてでものこの粘膜下筋腫を摘出する必要がある。

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page