Yuki Miyabe
1月10日
大きな子宮筋腫と子宮内膜症が合併したときの子宮全摘
大きな子宮筋腫や子宮内膜症が合併しているとき、手術、特に子宮全摘術の難易度は上がることが多い。 腹腔鏡手術は、お腹の中に炭酸ガスを入れて膨らませ、その限られた空間の中で作業を行う。しかし、子宮が大きく成長していると、お腹の中のスペースは物理的に奪われてしまう。 そこに内膜症による「ゆ着(臓器同士がくっついてしまう現象)」が加わると、状況はさらに複雑になる。子宮を鉗子で操作することが難しく、術野の展開が困難になる。またその術野の展開をしようと、はく離(組織をはがす)したり、子宮を鉗子でやや強く押したり、子宮筋腫を核出しようとする。これらの作業が、出血量の増加、手術時間の延長、あるいは尿管、膀胱、腸管などの他臓器損傷のリスクが増加する原因になる。 自分の経験では子宮が新生児頭大以上、かつ深部子宮内膜症が合併していると極端に手術(子宮全摘術)は難しくなることが多い。これまでに他臓器損傷の経験はないが、手術時間が延長(4-8時間)したり、出血量が500ml以上に増加した経験がある。 一般的に子宮が大きいだけなら何とかなることが多いし、また子宮内膜症でゆ着
