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手術と術後管理

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 5月23日
  • 読了時間: 1分

更新日:5月31日

 これまで行ってきた手術の件数は4000件以上であり、一人の産婦人科医としては少なくない件数だと思う。でも世界や日本全国にはもっとたくさん手術をしている医師もいるし、内容の是非は別として驚くような手術をする医師もいる。そんな医師と比べると(比べるのは決して幸福になることではないけど)、静岡県内では別として全国的には件数的にトップクラスではないし、学会でも有名な存在ではない。


 自分がやってきたことを振り返ると、以前に腹腔鏡手術を行っていた浜松医大附属病院から新都市病院での現在に至るまで、自分が手術をした患者さんについてはほぼ全員、手術後も自分で術後の経過観察(術後管理)をしてきた。手術をして、その後の患者さんを自分でみてきた件数だけは少しだけ自信がある。患者さんの微妙な変化は最近でも新たな発見がある。もちろん20年前のように毎日新たな気付きというのは少ないけれど、いつもとのほんの少しの違いも気づくことがある。そんなことが少しでも患者さんの安全につながったらよいと思う。

 
 

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