子宮内膜症の手術後、すぐに痛みが消えないとき
- Yuki Miyabe
- 2 時間前
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ディナゲスト(ジエノゲスト)などの黄体ホルモン剤が、長期的に子宮内膜症の痛みのコントロールに用いることができるようになってから、痛みに対する子宮内膜症の切除術は20年前よりは減少傾向にあると思う。
しかし今でも、ディナゲスト(ジエノゲスト)内服中に痛みは続くことがあり、その場合は手術の適応になることがある。術式としては、腹腔鏡下にチョコレート嚢胞を核出あるいは凝固したり、骨盤内の子宮内膜症病変を摘出することである。
しかし手術で肉眼的に確認できる子宮内膜症病変は摘出することができても、その直後(術後1~3か月)は慢性骨盤痛などはあまり変わらないことが多い。そんなときは患者さんも私もがっかりしてしまうのだが、基本的にはホルモン治療(ディナゲストなど)を行いながら経過を見ることが多い。不安ではある時期だが、3~6か月経過すると徐々に痛みが減ってくることが多い。
これは手術の炎症が落ち着くまで時間がかかったり、長年の痛みの記憶(神経の感作)のリセットに時間がかかるためと推測されている。たしかにこういった時間軸は、患者さんの痛みが軽減する時間軸と一致することが多い。
痛みに対する子宮内膜症の手術後の軽減する程度については、実はあまり確かなエビデンスはなく、術直後から6ヶ月までのデータはあまりない。そのためあくまでも私の個人的な経験による。できれば直ぐに痛みがなくなってほしい。でも手術直後に痛みが軽減しない場合でも、患者さんの症状を聞きながらしばらく様子をみさせてもらうことにしている。
