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退院後の発熱や腹痛は早めに受診を

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 16 時間前
  • 読了時間: 2分

退院を控えた患者さんに対し、私はその前日あるいは前々日に、手術内容の振り返りと退院後の注意点を説明するようにしている。前の勤務先から数えて20年以上、ほぼ全例において、私自身が直接説明を行ってきた。これは、自分でしないと不安だし、患者さんも安心してくれるのではないかと思っている。


子宮全摘術は、子宮筋腫核出術や卵巣の手術といった他の術式と比較して、術後感染(骨盤内感染)の発生率がわずかに高い傾向にある。現在の当院における発生率は約1.2%である。そのため、特に子宮全摘後の患者さんには術後感染の兆候には注意してもらうように促している。


症状としては発熱と下腹部痛である。発熱に関しては37度後半以上、特に38、39度の発熱が生じたとき、下腹部痛に関してはじっとしてても下腹部(骨盤)が重く、差し込むような痛みが続くときなどに注意が必要である。さらには鎮痛剤、解熱剤を内服しても症状があまり改善しないときとか、多少は改善してもすぐに悪化するときはほぼ術後感染をしていることが多い。


これらの症状がある場合、骨盤内で細菌感染が起きている可能性が高い。


最も避けてほしいのは、高熱や痛みがあるにもかかわらず、解熱鎮痛剤で数日間様子を見てしまうことである。


術後感染の多くは細菌感染であり、原則として入院による抗生剤の点滴が必要となる。細菌が増殖し、広がりを見せる前に適切な処置を行うことが、結果として状態を早く改善させる可能性が高くなる。


敗血症のような重篤な事態に陥ることはまれであり、数時間の遅れが予後に関わるということはない。しかし、できるだけ早く抗生剤の投与を開始したいと考えている。


退院後に発熱や下腹部痛が続いた際は、遠慮なく病院へ連絡してほしい。このことが早期回復の助けになることがある。

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