top of page
検索

男性産婦人科医であること

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2025年7月22日
  • 読了時間: 2分

 男性である私が産婦人科医として必要なのか思うことがときどきある。もちろんこれまでに途中で他の診療科にかわることも可能ではあったかもしれないがそれなりに仕事をしているとある程度は忙しく続けてきてしまっている。自分の行う手術によって患者さんが元気になってくれたり感謝してくれていることを知ると簡単にはやめたくなくなる。

 

 普通に考えて産婦人科は女性産婦人科医のほうが受診しやすいのは確かだろう。このことは致し方ない。あきらめている。


 また外来診療をしていても自分には経験できないというか実感できない症状がすべてである。私に受診していただいた患者さんのなかには、この医者は何にも分かっていないとがっかりされてしまうこともあると思う。でも骨折をしたことのない整形外科医もいるかもしれないと思ってなんとか診療を行っている。

 

 こんな絶望的な思いにかられてしまうこともある。でもわからないからこそ患者さんの状態についてもしかして客観的に診療をできる場面もあるかもしれないと思って診療を続けている。でもきっと限界はあるのだろう、最終的には畏怖の念を抱きながら診療をするしかないと思っている。


 自分のできることは少ないけど、もしかして産婦人科医として存在する意義があるとするならば少しは手術ができることだと思っている。そんな自分を信頼してくれる患者さんもときにはいる。期待を裏切らないように努力したい。



 
 

最新記事

すべて表示
手術の前になぜ禁煙したほうがいいのか?

手術の予定が決まったとき、もしも患者さんが喫煙者であった場合はごく一部の場合を除いて禁煙をお願いしている。手術に迎えるにあたり、喫煙は手術予定のある患者さんにとってほとんど良いことがないのだけれど、ときどきなぜ禁煙しないといけないかと言われてしまうこともある。確かにいきなり断定口調で言ってしまって反省することもある。 婦人科腹腔鏡手術に関して、喫煙がもたらす主なリスクは①全身麻酔に関する呼吸器合併

 
 
皮様のう腫手術における卵巣機能温存:特に10・20代に患者さんにたいして

10代や20代という若さで卵巣腫瘍と診断されることは、ご本人やご家族にとってとても不安になってしまうと思う。とくに皮様のう腫はこの年代の女性の卵巣腫瘍でも最も頻度が高い。 皮様のう腫とは、卵子という生命の設計図が何らかの拍子に成長のスイッチを入れ、お腹の中で髪の毛や歯、脂肪などの組織を作り出してしまう疾患である。その多くは良性であるが、両側発生しやすいことが特徴の一つである。 これまでの文献や自分

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page