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腹腔鏡下子宮全摘術後の入浴はいつから?

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 1月13日
  • 読了時間: 2分

手術を受けられた患者さんから最も多く寄せられる質問の一つに、「いつから湯船に浸かってよいか」というものがある。日常生活への復帰を目指す上で、入浴は心身のリラックスに欠かせない要素であり、切実な問題であると認識している。とくに多くの日本人は習慣的に湯船に浸かることも多い。


まず、シャワーについては術後翌日から入院中も入ってもらっている。皮膚の傷口を清潔な水で洗い流すことは、手術部位感染(SSI)を予防する観点からも積極的にすすめている。


一方で、湯船に全身を浸からせる「入浴」に関しては、現在もある程度の制限は必要かもしれないと考えている。この制限の主な理由は、腹部の小さな傷跡ではなく、子宮を摘出した奥の腟断端(ちつだんたん)」の治癒状況にある。ここが完全に閉鎖して上皮化(粘膜が再生すること)する前に浴槽に浸かると、お湯に含まれる雑菌が腟を通って腹腔内に入り、腹膜炎などの逆行性感染を引き起こすリスクが理論上否定できないからである。


子宮全摘術後の初回受診は通常、退院後2週間目としている。このときの診察で腟断端の治癒状況が良好であれば湯船に浸かることも可能としている。


しかしこのことが入浴についてのメリット、デメリット、あるいは入浴の時期についての明らかなエビデンス(証拠)はなく慣習的なものである。実際このことは産婦人科の研修医だった頃からの慣習とかわりない。しかし、早すぎる入浴は先の理由でなんとなく推奨できない気がして続けている。



 
 

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