つつじの花
- Yuki Miyabe
- 4月20日
- 読了時間: 1分
新都市病院の敷地内のつつじの花が咲き始めた。

つつじの花は決して嫌いではないけれど、4月上旬の桜の花と比べて毎年少し胸がつかえる気持ちにさせられる。いわゆる5月病と同じ季節に咲く花だからだと思う。初めてそんな気持ちになったのが大学受験の浪人生のとき、それ以降は進学や職場の異動と重なっている。
でも腹腔鏡手術を自分の全責任で始めてからは、つつじの花というよりも、過去に何回か深刻な合併症が発生した患者さんを毎年その時期、季節に思い出す。もう何年もそんな季節感で一年が過ぎている。そのときどきの自分の手技や経験、また一般的な知識やデータに基づいて努力はしてきたつもりではあるが、もっと良い方法がなかったのか、できることはなかったのかと手術を続ける限りは自分に問い続けると決めている。
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