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丁寧な暮らしは、PMSが落ち着いてからでいいと思う

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

ネットや雑誌でPMS(月経前症候群)を調べると、一般論としてこう書いてある。バランスの良い食事を、適度な運動を、ストレスを溜めない生活をなどと書いてあることが多い。いわゆる丁寧な暮らしを実践するような内容であることが多い。もちろん私たち産婦人科医が診療の拠り所にする産婦人科のテキストにもこのように書いてある。


しかし、誤解を恐れずに言うと、このような丁寧なくらしを実践するのは忙しく仕事や家事に追われている女性にとって現実的でないことが多い。すでに黄体期(高温期)に入ってしまい、PMSの症状が始まった時期に「豆類を摂ってウォーキングしましょう」なんて言われても、実際どうなんだろうと思う。もちろん私自身も丁寧な暮らしには憧れるが日々実践するのは難しそうである。


PMSは生理痛などの月経困難症よりもある意味コントロールが難しいこともあるかもと思う。PMSと強めの生理痛の両方のある患者さんは、「痛みは痛み止めをのめば何とかなるけど、PMSはどうにもならない」と言っていた。


PMSは正直、かなり手強い。だから妊娠希望でなければ、排卵を抑制する治療をできるだけ早い段階ですすめるようにしている。


低容量ピル(LEP/OC)あるいは一部の黄体ホルモン剤など、これらを最終手段ではなく、日常を取り戻すための近道として用いることが多い。


生理痛だけでなく、低容量ピルはPMSにも有効であることが多く、まずはこれらの力をかりてホルモン状態をやや均一化させ、安定させる。それで精神的、身体的に落ち着いた状態になったあとに、丁寧な暮らしを実践できる元気もでてくるような気がしている。


決して、食事、生活改善や運動などを否定する気はないし、むしろできる範囲で実践してもらえればと思う。しかしもしもそれがいろいろな事情で実践できない場合、その患者さんを逆に苦しめることになってしまうのではないかと心配になる。

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