傍卵巣のう腫はやや小さいときに手術をすることもある
- Yuki Miyabe
- 19 時間前
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健診や日常の超音波検査で卵巣の近くに水がたまっていると指摘され、傍卵巣のう腫(ぼうらんそうのうしゅ)と診断されることがときどきある。
実際に傍卵巣のう腫は、卵巣のう腫と手術を行って手術をしてみるまで鑑別がつかないこともあるが、傍卵巣のう腫のリスクとして「やや捻転(ねじれる)しやすい」という点が卵巣のう腫と異なる。
一般的な卵巣のう腫であれば、手術を検討する目安は5〜6cm以上とされることが多い。しかし傍卵巣のう腫の場合、4cm程度であっても手術を検討してもよいのではないかと考えている。
本来の卵巣は、骨盤漏斗靭帯や固有卵巣靭帯といった太い血管を含む強固な支持組織によって骨盤壁や子宮に固定されている(それでも捻転することがある)。一方で、傍卵巣のう腫は薄い腹膜(卵管間膜)の間にポツンと生じるため、自身を支えるしっかりとした血管や靭帯が存在しない。いわば、薄い膜の中で“ぶらぶら”と宙吊りになっているような状態である。
そのため、傍卵巣のう腫が存在する付属器(卵巣卵管)はやや捻転しやすい。また捻転していなくても、周囲の組織が引っ張られやすいため痛みを感じることがしばしばある。年齢も若い患者さんが多いため、もしも強度に捻転してしまった場合、卵巣や卵管が壊死してしまうリスクも伴う。その場合、付属器(卵巣卵管)をまるごと摘出する手術になってしまうこともある。
そのため、傍卵巣のう腫が4cmを超えるような患者さんには一度、卵巣機能を確実に温存するためにも、予定手術として腹腔鏡での摘出を提示することにしている。
