top of page

子宮筋腫核出術は何個子宮筋腫を摘出すべきか?

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2月24日
  • 読了時間: 2分

子宮筋腫は多発(たくさんできる)する特徴があり、子宮筋腫核出術を行うときに実際何個取るか、あるいはできる限りたくさん取ったほうがいいかはその時の手術の最も大切な目的によって決まる。


あるいは逆に、ある子宮筋腫を絶対に取らないと、手術の意味がなくなってしまうといった場合もある。特に粘膜下筋腫は過多月経や不妊症の原因となる。これらの症状を改善するにはなんとしてでものこの粘膜下筋腫を摘出する必要がある。


数多く取ることのデメリットとして、出血量が増加したり、子宮の壁が弱くなったりするリスクが生じることがある。出血が増加すれば輸血を行う必要が生じたり、手術時間が延長する。また子宮の壁が弱くなると、将来の妊娠時に子宮破裂のリスクが高くなる恐れがある。また子宮が周囲の腹膜や腸管(特に小腸)とゆ着しやすくなる懸念がある。


やはり多発性の子宮筋腫は全部を取り切るのは難しいことが多いし、もともと子宮筋腫がたくさんできやすい体質であることが多い。そのため、子宮筋腫の再発や再燃は珍しいことではない。


結局のところ、子宮筋腫を何個取るかといった課題にすべての患者さんに共通する正解はないと考えている。患者さんの症状や年齢、妊娠を希望しているかどうか、あるいは妊娠をすぐに希望しているのか、将来希望するか、子宮筋腫の個数、発生した場所、あるいは子宮内膜症などと合併していないかなど、多くのことを考慮して手術の方針をたてる必要がある。


関連記事

すべて表示
原点としての子宮筋腫核出術

子宮筋腫核出術、特に腹腔鏡下子宮筋腫核出術(TLM:Total Laparoscopic Myomectomy)は自分が腹腔鏡下手術を始めたときに最も魅せられた術式である。子宮筋腫核出術は子宮筋層に切開を入れ、筋腫を核出(取り出す)し、筋層を縫い合わせる。最後に核出した子宮筋腫を体外に回収する。手術の行程は極めてシンプルである。シンプルであるが故に、術者の技量に手術の結果が左右されることが多い。特

 
 
子宮筋腫による痛み

子宮筋腫は意外と痛みを感じることが少ない。むしろ痛みがないことが基本であると考えている。しかし子宮筋腫でもかなり強い痛みをを感じることがある。その原因には主に2つのパターンがある。    1つは子宮筋腫の変性によるものである。変性というのは筋腫が通常ではない状態になってしまうことである。別にがんに変わるわけではない。変性もいくつか種類があって特に赤色変性といわれる変性が生じたときに痛みや発熱が発生

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page