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ダイエットと禁煙:手術が人生の転機になることもある

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 3月17日
  • 読了時間: 2分

婦人科腹腔鏡手術を前に行う診察で、私は患者さんに減量を依頼したり、喫煙の習慣がある方には禁煙をお願いしたりすることがある。どちらも、手術を安全に遂行するために必要であることが多い。


手術を受ける際、患者さんにできることは意外と少ない。麻酔がかかってしまえば、あとはすべてを術者に委ねるしかない。その中で、手術に向けての体重の調整と禁煙は、患者さんが自ら手術の安全性を高めることができる、数少ない準備である。


手術当日、減量や禁煙を実現して来られる患者さんもいる。そんなとき、私はすっかり感心し、とても感謝している。


さらに嬉しいのは、手術をきっかけとして、術後も体重管理や禁煙を継続してくれる方がいることである。ときにには「手術がきっかけになり、その後の体調や人生そのものが良い方向に進んだ」という言葉をいただくこともある。病気を治すための決断が、人生の質を底上げするきっかけになっていることがある。


私自身にもなかなか改善できない生活習慣はある。一応、医師ではあるのだが、健康を人生の主目的に据えて生きるのは、少し苦手ではある。


もちろん、自分も含め、周りの人々が健康であり続けることは心から願っている。だからこそ、手術という一つの関わりが、その後の患者の体調や人生を好転させるきっかけになるのなら、これほど嬉しいことはない。





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