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子宮全摘後の卵巣はどこにあるの?

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 4月21日
  • 読了時間: 2分

子宮全摘術を行う際に卵巣をのこす予定の患者さんに、ときどき「残した卵巣はどこにいくのですか?」と質問されることがある。


婦人科の外来でよく使われる説明用イラストは、子宮と卵巣、卵管だけが描かれている。しかし、あの簡略化された図には大切なものが省略されている。卵巣を支える血管と靭帯、そしてそれらを包む腹膜という支持組織の存在である。


確かに子宮(卵管も)を卵管と切り離すと、もしかして卵巣が孤立してどこにいってしまうのかと不思議に思うのかもしれない。


卵巣は二つのルートで支えられている。

一つは子宮とつながる卵巣固有靭帯である。そしてもう一つが、骨盤の壁から伸びて卵巣に血液を運ぶ卵巣動静脈(骨盤漏斗靭帯)である。


子宮全摘術においては子宮と卵巣を切り離す。このとき、子宮側の支え(卵巣固有靭帯)は切断されるが、もう一方の骨盤側からの支え、卵巣動静脈は、血流を維持するためにそのまま残される。


子宮がなくなることで、卵巣の位置はもともとの場所よりわずかに外側へと移動するが、お腹の中を転がってどこかへ行ってしまうようなことは決してない。


ただし、卵巣動静脈(卵巣固有靭帯)の周囲の腹膜をあまり切り込んでしまうと(もちろん手術の性質上そうせざるを得ないこともある)、残った卵巣が捻転(ねじれる)してしまうこともあるので、手術を終えるときにはこのような状態になっていないか確認する必要がある。

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