top of page

子宮筋腫核出術を腹腔鏡手術で行う意味:次の手術を考えること

  • 執筆者の写真: Yuki Miyabe
    Yuki Miyabe
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

子宮筋腫核出術は多くの場合、腹腔鏡下(TLM)あるいは腹腔鏡補助下(LAM)で行う。しかし未だ一部の手術は開腹手術で行うことがある。


子宮筋腫核出術の術後において最大の課題は術後の再発である。


術後の再発を防ぐには一応、取り残しをできるだけ少なくしたほうが良いと言われる。しかし子宮筋腫をできるだけ核出しようとするあまり、術後癒着のリスクが高くなったり妊娠後の子宮破裂のリスクが高くなったりするデメリットも考えられる。そのため特に最近はある程度の小さな筋腫は手術のときに残すことも多い。


しかしどのような方法で手術をしても現在のところ確実に再発を防ぐ方法はなく、将来の再手術も考えて手術を行う必要がある。また子宮筋腫核出術後に妊娠した場合、ほとんどの場合、帝王切開による分娩となる。


だから子宮筋腫核出術後の癒着、あるいはその程度を軽くすることは大きな課題であると考えている。子宮筋腫核出術は子宮表面に縫合糸が多く残る。また小腸と接しているため腸管癒着が起こるリスクがある。そのため癒着、あるいはその重症化をできるだけ起こしにくいような子宮筋腫核出術の方法が望ましい。もちろんその癒着を予防する方法としては、細かな手術手技の選択も必要であるが、やはりできるだけ腹腔鏡手術で行うことであると考えられる。


実は腹腔鏡手術でも癒着はかなりの確率で発生しているとのデータがある。しかし開腹手術と比べてその程度は軽く、再手術や帝王切開のときに比較的容易に剥がすことができることが多い。このことが特に子宮筋腫核出術においては最も大切なことであると考えている。


そのため子宮全摘術よりも実は出血が多くなったり、縫合操作が多く大変な場面も多いが、子宮筋腫核出術を腹腔鏡手術で行うことは価値のあることと考えている。

関連記事

すべて表示
子宮筋腫核出術後の仕事復帰

子宮筋腫核出術(TLM、LAM)は最近では人口構成の変化によって減少傾向にある手術であると思われる。しかし子宮筋腫核出術は未だに子宮全摘術と並んで頻度の高い手術ではある。しかも生殖年齢(20代から40歳代前半)の患者さんの割合が多く、術後の仕事復帰について気にされることも多い。  子宮筋腫核出術は子宮全摘術とちがって腟を切開して開くことはない。そのため腟の縫合もしていない(一部に摘出した子宮筋腫を

 
 
20~30歳代の多発性子宮筋腫:将来の妊娠と、これからの付き合い方

20〜30歳代で分娩歴がなく、すでに子宮筋腫が4〜5個以上発生している患者さんがいる。まだ妊娠を希望していないことも多い年代である。 多発性子宮筋腫は、手術(子宮筋腫核出術)をしても、将来いざ妊娠を希望するときに再発してしまっていることもある。そのため、筋腫が大きくなったり数が増えたりしないか、心配を抱えながら経過観察を続けている方も多い。 手術をするのに最もよいタイミングは、基本的には妊娠を希望

 
 
子宮筋腫核出術の再発は筋腫の個数によることが多い

子宮筋腫核出術は子宮筋腫にたいする子宮を残す手術である。これから妊娠を希望する患者さん、あるいはいろいろな理由で子宮を残したい患者さんを対象に行うことが多い。 その子宮筋腫核出術で最も問題なのが、術後の再発である。多発することが子宮筋腫の特徴の1つであり、手術のときにすでに多発していることもある。もちろん手術のタイミングをいつにするかを考えることは最も大切なことであるけど、それを含めて手術後の再発

 
 

© 2025. All rights reserved by miyabe yuki. 

bottom of page