Yuki Miyabe
3 日前
vNOTESを現在のところ導入しない理由
最近、婦人科腹腔鏡手術、特に子宮全摘においてお腹にまったく傷をつけない手術、vNOTESが注目されている。学会などでも演題数も多く、病院のホームページをみてもお腹に傷のないvNOTESを導入していますといった記載を見かける。患者さんにとってvNOTESは、傷が残らないというのとても魅力的な選択肢であるし、時代の進歩を感じるとても素晴らしい試みであると思う。 ただし、私は現在のところvNOTESは導入していない。おそらく10年以上前から台湾や欧米の術者による報告によりvNOTESの存在は認識していた。しかし当時、その論文や動画をみると、やはりどうしても自分にとって、vNOTESは導入しずらい手術であると判断していた。 その理由は子宮全摘でもっとも大事な工程のひとつである膀胱と子宮を分離する手技(いわゆる膀胱剥離)が、どうしてもブラインド(盲目的)操作になってしまうことである。これはvNOTESも腟式子宮全摘術(TVH)と全く同じ作業である。 私がまだ研修医だった頃、腟式子宮全摘術を指導の先生と行った際に最初の膀胱剥離の際に膀胱損傷をおこしてし
